はるは、かくてる。
やうやうしろくなりゆくグラスは、
すこしあかりて、
むらさきだちたる酒の、
ほそくたなびきたる。
バー・アルバは、いとをかし
このウイスキーを飲めるのは、イギリス王室、イギリスの北にあるハリス島の中にあるローデル・ホテル、そして、日本の三か所。
という紹介がよくされているスコッチウイスキー
『ロイヤル・ハウスホールド』
調べてみると、どうも今このウイスキーを飲めるのは日本だけのような感じです。
まちがっていたらごめんね‥
◆日本語での情報しか出てこない
ロイヤル・ハウスホールドについて調べてみたけど、出てくるのは日本語の情報ばかり。
もちろん、英語での検索もしてみたけど。
◆うたぐりぶかいバーテンダー
私、うたぐりぶかいんです。
だから、ネット検索して出てきた情報信用できないんです。
そこからいろいろ検索したり、海外の情報も検索して翻訳機能使ったりして調べたり。
◆ま、とりあえず
ロイヤル・ハウスホールドについていろいろと。
このスコッチウイスキーが誕生したのは1897年。
誕生のきっかけは、イギリスの国王『エドワード7世』(在位1901ー1910)が皇太子の時、「自分用のウイスキーつくって!」と、スコッチウイスキー『ブラック・アンド・ホワイト』をつくっている、ジェームズ・ブキャナンという会社に言ったのがはじまりでした。
皇太子は気に入り、皇太子御用達に。
国王になってからは、国王御用達のウイスキーになりました。
◆ずばり『イギリス王室』
ロイヤル・ハウスホールドとは、ずばり『イギリス王室』という意味です。
この名前を付けたのは、エドワード7世の弟、のちの国王ジョージ5世が船で世界1周するとき、唯一船に積み込まれたウイスキーで、王室専用のウイスキーとして『ロイヤル・ハウスホールド』と名付けたそうです。
◆昭和天皇
ロイヤル・ハウスホールドが日本で購入できるきっかけをつくったのは、昭和天皇。
昭和天皇が皇太子時代に、イギリスを訪れた時、イギリス王室からロイヤル・ハウスホールドをプレゼントされました。
それ以来、イギリス王室の特別な許可で日本だけ販売ができるようになったそうです。
◆よくわかりません
ローデル・ホテルでは、今は飲むことができなさそうです。
かつてはホテルで飲んだり、ボトルを購入できたようですが。
それもだいぶ昔の話のようで。
このホテルがなぜロイヤル・ハウスホールドをあつかえたのかは、よくわかりません。
このホテルのバーで出していたオリジナルのウイスキーのブレンドを、もとにしたからとか、情報が出てきますが、真相はいまいちわかりません。
◆今は日本だけかな‥?
上記のとおり、ローデル・ホテルでは飲めない。
そして、イギリス王室にも今は納入されていなさそうです。
もともとは、名前は『ザ・ロイヤル・ハウスホールド』でした。
ウイスキーのラベルにはイギリス王室の紋章が描かれていました。
イギリス王室御用達だったのは1993年まで。
それ以降は、御用達ではなくなりました。
理由はわかりませんが。
今は、ラベルから英国王室の紋章は消え、名前の『ザ』がなくなりました。
◆ざんねんなウイスキーじゃない
いろいろ書きましたが、なんか読んでると残念なウイスキーのように感じるかもしれませんが、味はおいしいんです(ありきたりな表現‥)
なんか、飲んで『シェ・リ・イ゛~~~!』とか『ス・モ・オ・ギ・イ゛~~~ッ!』とか、なんか、イガイガしたボールを飲みこむような感じじゃなくて、
ツルッツルのぽよぽよっとした、まあるいわらび餅を飲みこむような(実際やったら危ないけど表現としてね)、トゥルトゥルトゥル~~~とスムーズに入ってくる飲みごこち。
「あ、上品な味わいですね。」と言いたくなるような味わいです。
ふわっと、春のそよ風のような気高い香りが鼻を抜けてゆきます。
「あぁ、良いウイスキーを飲んでるんだなぁ。」と思わせてくれる、そんなウイスキーです。
なんか、即席の吸い物とかじゃなくて、きちんとした割烹で、いちからだしを取ったお吸い物って感じ‥
わかりにくいかな?
『洗練された』という言葉がぴったりなウイスキーですね。
◆中身は
ダルウィニー蒸溜所のウイスキーを中心に、いろいろな蒸溜所のウイスキー同士をブレンドして作られたウイスキー。
※蒸溜所⇒ウイスキー工場
45樽の貴重な長く寝かせたものだけをブレンド。
◆今夜は貴族になって
天満のバッキンガム宮殿、バー・アルバで
歴代のイギリス国王に愛された
世界中で、唯一日本だけで味わえるウイスキーを
ロイヤルなバーテンダーがサーブします。
ぜひ、お楽しみください。
ロイヤル・ハウスホールド 6700円
冷蔵庫の中に入ってる。
だから、お客さんからは見えない。
うちの店には、メニューがない。
だから、オーダーされない。
だれも知らない。
でも、おいている。
知ってもらえたら
ということで
今回、紹介したいのが、
『ポートワイン』です
ほんわりあまい
魅惑的なアロマが驚くほど広がる。
そんなお酒。
◆ポートワインとは?
ポルトガルでつくられているワインの一種です
ブドウをしぼって、ブドウジュースをつくり、そこへ『酵母』という生き物を入れます。
すると、酵母がブドウジュースの中の糖分を食べてアルコールを出していきます。
どんどんワインへと変化している途中で、アルコール度数の高いのブランデーを入れます。
すると、液体のアルコール度数が上がって、酵母が活動できなくなります。
すると、まだブドウの糖分が残った甘みのあるお酒ができあがります。
これがポートワインです。
甘みのあるワインをつくるために、この作り方をしたというよりも、
アルコール度数の高いワインをつくって、長期保存ができるようにしたかったようです。
この手法を生み出したのは、イギリス人でした。
◆どうしても飲みたいの‥
ポートワイン誕生のきっかけは、17世紀末にイギリスとフランスが戦争をしたことでした。
フランスワインをよく飲んでいたイギリス人。
フランスワインが輸入禁止になり、困ったイギリス人は、ポルトガルのワインに目をつけました。
ただ当時は、まだ風の力を利用して進む船で荷物を運んでいた航海時代。
ポルトガルからイギリスに行くまで時間がかかっていました。
イギリスにつく頃には、ワインは劣化してしまいました。
そこで編み出したのが、ワインにブランデーを入れて品質を長くもたせるという手法でした。
長期間品質は衰えないし、甘口でおいしい。
で、イギリスで評判となりました。
今現在でも、ポートワインが一番飲まれているのはイギリスだそうです。
◆町の名前から
ポートワインが出荷されていたのは、ポルトガルの西にあるポルト(英語名はポート)という町から出荷されます。
出荷されるその町の名前が由来となって、ポートワイン(ポルトワイン)と呼ばれるようになりました。
◆グラハム・トウニー10年
バー・アルバでは、『グラハム・トウニー10年』というポートワインを置いています。
木の樽で10年間寝かせたポートワイン。
以前は熟成の短いものを置いていましたが、熟成の長いものもおいしそうだなと思って買ってみました。
飲んでみたんですが、芳醇な甘みっていうのかな?
ほどよいフルーティーな甘さが口いっぱいに広がりました。
そして、樽の豊かなフレーバーも味わえました。
さすがながく寝かせてることだけはある。
気に入りました。
◆お金払えません‥
グラハムとは会社の名前です。
1820年に、スコットランドのウイリアム・グラハムとジョン・グラハムの兄弟が創設した会社。
もともとは、織物をあつかっていたのですが、あるとき、
「すみません、お金払えません‥」と、ツケの支払いができない人が、お金の代わりにと27樽のポートワインで支払いました。
しょうがなくそれを受けとり飲んでみたところ、
「なんじゃこりゃ!めちゃうまいやないかぁ!」と言ったかどうかはわかりませんが、
「よっしゃぁ、これからはポートワインをつくる商売するでぇ。」
ということで始まったのでした。
2015年、グラハム社は、イギリス王室御用達のポートワインメーカーになりました。
ラベルにはイギリス王室の紋章が描かれています。
◆もしも~~~、あなたが~~~
もし、ポートワインを飲んだことがなければ、甘口と馬鹿にせずにぜひ一度試して頂きたいワインです。
たまには冒険してみましょ!
人生の経験値を上げるためにね。
わらってしまったよ‥
おもわず
フフフって
だって、
名前のとおりだから
スコッチウイスキー
『オーチャード・ハウス』
果樹園の家?
ストレートで飲んでみた。
ひとくち飲んだ瞬間
くだものぉ~~~~~~
一番わかりやすいのが
『リンゴ』
ラベルに描かれてるリンゴの香りがとてもよくする
フルーティー
まさに果樹園
ってウイスキー
◆リンゴ~~~ン
今回紹介するウイスキーは、オーチャード・ハウス
『いろいろなフルーツがなっている果樹園の中にある我が家へようこそ - ドアの鍵が開いています。』
というコンセプト。
ラベルのデザインは、いろいろなくだものが描かれていて、
中央には、ベルが。
ベルを鳴らして扉を開けるといったイメージなのかな?
スコットランドにある、いろいろなウイスキー工場のウイスキーをブレンドしたウイスキーです。
くだものの香りあふれる果樹園のようなイメージで、樽を選び、ブレンド。
公式サイトには、https://www.compassboxwhisky.com/
このウイスキーのくわしいレシピが書かれています。
おもに、リンクウッド蒸溜所とクライヌリッシュ蒸溜所のウイスキーでできていますね。
※蒸溜所⇒ウイスキー工場
どおりで好みの味なわけだ。
両方とも好きなウイスキーだもん。
とくにリンクウッド好き。
かろやかで華やか。
バー・アルバでは、
お客様から「なにかウイスキーおすすめで」と言われて出すと
ほぼ「おいしい!」って喜ばれるウイスキーですね。
◆コンパス・ボックス
コンパス・ボックス社という会社が発売しているウイスキー
コンパス・ボックス社とは、いろいろなブレンデッド・スコッチウイスキーをつくって、販売している会社です。
ロンドンに会社があります。
コンパス・ボックスは、ジョニーウォーカーでマーケティングをしていた、アメリカ人のジョン グレイザーという人が2000 年につくった会社です。
たくさんのおもしろいコンセプトのウイスキーを出している会社です。
たとえば『ピート・モンスター』
ドラゴンクエストに出てきそうなモンスターが描かれたラベル。
名前のとおり、ピートの香りまんさいのウイスキーです。
こういった感じの面白いウイスキーを出しています。
◆ロックが
で、オーチャード・ハウス
おすすめの飲みかたは
ロックです。
このウイスキーの特徴が一番わかりやすく楽しめますね。
ほんと、フルーティーそのまま(笑)
グレンリベットとか好きな方は、気に入ると思います。
天満の果樹園
バーアルバで、ぜひ。
『オーチャード・ハウス』 1500円